Auditory Psychophysics Lab (APLAB), Toyohashi University of Technology

What's new
2018年4月、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 ヒューマン・ブレイン情報学分野に、聴覚心理物理学研究室がスタートしました。2022年4月より次世代半導体・センサ科学研究所(旧エレクトロニクス先端融合研究所)と情報・知能工学系の両方にまたがる研究室として運営しています。

[おしらせ] 2023年度の新しいメンバーを更新しました(2024/1/24)。



メンバー

B3以下や、他研究室の学生でも研究室見学は歓迎します。 事前に松井までメールにてご連絡ください。


大学院進学にあたって研究室配属を希望される方へ

研究室に興味を持たれた方は、松井までメールでお知らせください。
とくに博士前期課程(修士)、博士後期課程への進学の際に研究室配属を希望される場合、入試前に研究テーマについて松井と話し合い、ある程度決めておく必要があります。  


研究テーマ

心理物理学的手法を中心にさまざまな心理実験パラダイムを用いて、聴覚知覚に関連する問題に取り組んでいます。 聴覚の初期過程の計算モデル化から音楽知覚認知に関する探索的研究まで、低次・高次の両方から聴覚の研究をカバーします。

テーマ1 聴覚初期過程の計算モデルによる知覚現象の説明
聴覚機能には未だ解明されていない部分がたくさんあります。外耳から聴覚野に至る聴覚経路が外部から観察しにくい奥深くにあること、神経信号の中継となる神経核が多く経路が複雑であることが理由に挙げられます。このような聴覚を理解するために有用なのが、聴覚経路の各段階で行われる処理を表現した計算モデルです。 計算モデルによる聴覚の研究では、周波数成分、波形の周期、ダイナミックレンジ等の音響信号の特徴を聴覚がどのようにとらえているかを心理物理学的実験によって測定し、結果を計算モデルに反映させます。この計算モデルで予測される知覚現象は、次の知覚実験によって検証されます。このサイクルによって聴覚全体の理解に貢献します。計算モデルをベースに、より高次の知覚・認知を説明する、という方向への発展も期待されます。
Research interest 1 of APLAB

テーマ2 模擬難聴とその応用
難聴者に音がどのように聞こえるかを健聴者が想像することは困難です。聴覚の計算モデルを応用することで、聴覚機能の各ステップの劣化による信号の変化を音として出力、「難聴者として聴く」ことが可能になりつつあります。この模擬難聴システムを、言語聴覚士の教育や一般への情報提供に利用することを目指します。模擬難聴システムを使って音の評価をすることで、だれにでも聴きやすい明瞭な音声を合成するための手がかりを探すことにも取り組んでいます。
Research interest 2 of APLAB

テーマ3 音楽のトレーニングによる知覚認知の変化
私たちが音楽を聞いて、メロディや和音進行といった時系列構造を理解し、さまざまな情動を感じ、楽しめるのはなぜか、という疑問はいまも多くの研究者を刺激する研究テーマです。長い期間厳しい訓練を受けた音楽家を対象とすることで、音楽演奏がヒトの視聴覚情報処理をどのように変えるかということを調べています。また、科学研究でひとまとめにされがちな「演奏家」における多様性も調査しています。

研究室へのアクセス

研究室はキャンパスマップの24(F1 研究実験棟)にあります。キャンパスマップ23(F棟)正面入口から入ったらそのまままっすぐ進んでください。渡り廊下の向こうに研究室があります。
キャンパスマップ25(F2 総合研究棟)からも入ることができます。入り口左手のスロープを進んでください。

リンク

豊橋技術科学大学
  豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所
  豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
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